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エアバッグ・システムの防護効果

運転席エアバッグは前面衝突による致死率を、シートベルトを使用しているドライバーの場合25%、シートベルトを使用しないドライバーの場合は30%減少させるとされています。助手席エアバッグでは、シートベルトを使用する同乗者の場合15%、シートベルトを使用しない同乗者の場合20%、致死率を減少させるといわれています。

シートベルトとエアバッグを併用することで、安全装置をまったく使用しない場合と比較して、前面衝突における致命的な胸部致傷率を65%、頭部致傷率を75%減少させることができます。

オートリブの運転席&助手席用エアバッグ・システム

エアバッグ・システムは、電子制御ユニット(ECU)とエアバッグ・モジュールにより構成されています。助手席用・側面衝突用などがある場合、エアバッグ・モジュールが複数装備されます。

電子制御ユニット(ECU)

通常、エンジンルームと前部座席の中間の車体中央部に設置されています。装備されているエアバッグが運転席用のみの場合、ECUがステアリング・ホイールの中央部に設置されるものもあります。ECU内では、常にセンサーが自動車の加速と減速を監視し、クラッシュ・アルゴリズム内蔵マイクロプロセッサーにその情報を伝送しています。クラッシュ・アルゴリズムは自動車の車種により異なり、オートリブの9つのテスト・センターにおける衝突テスト、またはお客様で実施された衝突テストの結果に基づきプログラミングされています。また、側面衝突用エアバッグのリモートセンサーはドア内部またはBピラーに、前面衝突検知サテライトセンサーは車体前部に設置されています。

各センサーからの衝突信号をマイクロプロセッサーが感知すると、シートベルト・プリテンショナーのガス発生装置(マイクロガスジェネレーター)とエアバッグシステムのインフレ−ターに電流が送られます。これによりエアバッグとシートベルト・プリテンショナーが作動します。また、ECU内のキャパシターは、衝突の衝撃によりカーバッテリーのワイヤーが切断された場合のバックアップ電源となっています。携帯電話などの電磁波の干渉による、エアバッグの誤作動を防ぐための安全センサーも搭載されています。 (※インフレ−ター:ガスを噴射させエアバッグを展開させる装置)

■運転席用エアバッグ(グロボフレータ・インフレータ付)

インフレ−ター: エアバッグ・モジュールは、イニシエーター付きインフレ−ター、クッションと呼ばれる布製バッグ、筐体、および運転席用の場合にはステアリング・ホーイル・カバーで構成されています。一般的な インフレ−ターには、固形燃料が使用されていますが、ハイブリッド・インフレ−ターでは、圧縮ガスと固形燃料を組み合わせてガス発生剤として使用しています。

エアバッグのクッション部分は、ほつれ難い特殊な織り方をしたナイロン繊維でできており、低部に排気用の開口部分があります。この排気孔からバッグ内に充満したガスが緩やかに抜けることにより、衝突時の衝撃を吸収しながら確実に、乗員の頭部および胸部をエアバッグ部分に受け止めることができます。

クッションのサイズは、運転席が35〜70リットル、助手席用が60〜160リットルとなっています。小型のエアバッグ(ユーロバッグ)は、オートリブとフォード社の共同開発によるもので、法律によりシートベルトの着用が定められている地域へ出荷される自動車に装着されます。


■助手席用エアバッグ(ハイブリッド・インフレータ付)

筐体は一般的にスチール製ですが、オートリブでは軽量の強化プラスチック製の筐体も使用しています。

運転席用エアバッグのステアリング・ホイール・カバーは、プラスチックでできており、エアバッグが膨張する圧力で開くようになっています。カバーには、低圧力でも開きやすいようにあらかじめ肉薄のミゾが設けてあり、この部分が切れるようになっています。また、開いたプラスチック・カバーが乗員の危険にならないよう、周辺の一部がちょうつがいの役目を果たすようになっています。

エアバッグは10分の1秒(瞬きの半分の時間)で全開し、10分の2秒で収縮するように設計されています。